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鉄道のトリビアその41

今日のトリビアはこちらです
「道路の一部とみなされた鉄道がある」
一般に、レールや架線などにより、物理的に経路が決められていている交通機関は鉄道となりますが、かつて北海道には、道路の一変形とみなされた鉄道がありました。
それは、簡易軌道(最初は殖民軌道とよばれていた)というものです。簡易軌道は軽便鉄道(線路の幅が1067mmより狭い、規格の小さい鉄道)の一形態ですが、ぬかるんでいる場所など、道路として通行しにくい場所に道路の一部(代わり)として設置されました。そのため、地方鉄道法や軌道法など、線路の設置に関する法律には準じていません。道路の一部なのでダイヤはなく、住民が馬などに車を牽かせて物を運んでいました。対向車とであったときは、荷物の軽い方が線路を譲ったそうです。
需要の大きい場所では、ガソリンで動く機関車が導入され、北海道庁の直営(のちに市町村が運営)になったそうです。動力車が導入されたところでは、通常の鉄道と同じように運行していたそうです。
簡易鉄道は、昭和40年代にすべて廃止となったそうです。
参考:ウィキペディア「簡易軌道」