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私鉄の運転法~1号線式ATS

京浜急行電鉄、都営地下鉄浅草線、京成電鉄では、共通の自動列車停止装置である、「1号線式ATS」を使用しています。基本的な動作は、列車が、注意を示している信号機または停止を示している信号機に付帯する速度照査を通過すると、車内信号が点灯し、その制限速度を超えると自動的にブレーキが作動します。そして、前方の信号機が現在よりも速度が出せる現示に変わり、運転士が確認ボタンを押すと、速度制限は解除されます。(確認ボタンを押すまで速度制限は有効で、たとえ青信号が出ていても速度超過をするとブレーキがかかります)また、信号現示による速度制限を超過した場合、抑速、減速、注意信号なら、45km/hになるまで、警戒、停止信号なら停止するまでブレーキがかかり続けます。
速度照査の方法は会社によって異なっています。
京急の場合、「B点票」という標識があり、前方の信号が注意なら68km/h、停止なら15km/hの速度照査が課されます。また、どういう機能かは未確認ですが、「30km照査票」というものもあります。
都営地下鉄の場合、「T形速度照査票」が場所によって存在し、警戒信号にあわせて速度照査が行われ、1つ前の信号機からその信号機までの間を15秒以上かけて走る必要があります。
京成電鉄の場合、「ループ始端表示板」という標識があり、過走と誤出発を防止するため、前方の信号が停止の場合、15km/hの速度照査が課されます。また、過走を防止するため、25km/hの速度照査が課されるものもあります。成田~空港第2ビル間にある駒井野分岐部手前には、分岐部での速度制限を守るために、段階的に速度照査を行う補助標識、「速度確認票」
があります。

※画像容量の都合上画像を削除させていただきました。m(_ _)m