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東急のATC

先週のATSに引き続き、今日は東急のATCについてお話します。
東急のATCがJRのATC(京浜東北線や山手線のものを基準として)と違うところは、表示される信号にあります。
JRのATCは、0、25、45、65、75、90と、先行列車との間隔を調整する信号しか出ず、曲線などの速度制限は標識によって
課せられていました。しかし、東急のATCは、25km/h以上なら5km/h刻みで速度を指示することができます。そのため、曲線などに対
する速度制限もATCによって課せられます。
東急のATCは、運転台に指示速度が逐次表示されるキャブシグナル(車内信号)式ATC(CS-ATC)で、速度計の周りにはキャブ
シグナルの表示器があり、指示速度の目盛りのそばにランプが点灯します。速度計の上側には赤と緑のランプがあり、0km/hの信号を受信
すると赤、それ以外の信号を受信すると緑のランプが点灯します。また、前方予告機能によって次の閉そく(信号と信号の間のこと)で、
現在速度よりも低い速度が指示される場合は、「ピー、ピー」という音が鳴り、運転士に注意を促します。
ATCの表示パターンですが、先行列車との間隔を調整する信号は、90、70、55、45、20、0km/hの信号です。もし列車が
90キロで走っていて、停車している先行列車に接近している場合、90→70→55→55→45→20→0というように信号を受信します。
このとき、列車は先行列車の2閉そく手前で停止するようになっています。
詳細については、東急の公式ホームページをご覧ください。