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架線は恐ろしい

昨日テレビで、「トレインサーフィン」なるものを見ました。トレインサーフィンとはブラジルではやっている遊びだそうで、走っている電車(路面電車などではなく、普通の通勤電車でした)の屋根に立ち、架線や電柱をかわしてゆくというものだそうです。日本ではもちろん違法行為であり、実際ブラジルでは、毎年数百人がこの遊びで命を落としていて社会問題になっているそうです。ナレーションでは「架線には3万ボルトの電流が流れている」と言っており、これは架線に触れただけでなく、接近しただけでも感電して即死は免れないことを意味しています。
そこで、架線の恐ろしさについてお話します。
電気には直流と交流があります。鉄道ではどちらも使用されます。特に交流の場合、高い電圧が使用され、日本では在来線で2万ボルト、新幹線では2万5000ボルトの電圧が使用されています。(前述のブラジルのものも交流と思われる)直流は一般に1500ボルトですが、路面電車やモノレール、一部の地下鉄は600ボルト、中には750ボルトを使っている私鉄もあります。
直流400ボルト、交流700ボルト以上の高圧、特別高圧の電線は、触れるだけでなく接近しただけで感電の危険性があり、厚生労働省の基準では、2万2000ボルト以下の電線には20センチ以内に接近すると危険とされ、新幹線の架線の場合、30センチ以内に接近すると危険だそうです。
トレインサーフィンの話に戻ると、「屋根の上に立てないようにすればよいのでは?」と考えられそうですが、機器類の点検などで屋根の上にあがる必要性があるため、それは難しく、自分で危険を意識するしかないようです。

参考「国鉄形車両 事故の謎とゆくえ」池口英司 梅原淳著 東京堂出版 P214