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消えた3つの鉄道

おととい3月31日限りで、3つの鉄道が廃止になりました。
くりはら田園鉄道(宮城)、鹿島鉄道(茨城)、西鉄宮地岳線西鉄新宮~津屋崎間(福岡)です。
くりはら田園鉄道は、東北本線の石越から細倉マインパークまでを結んでいた私鉄です。半年ほど前、「サザエさん」のオープニングにも登場しました。この鉄道はもともと、「栗原電鉄」という電化された鉄道でしたが、1995年に第3セクターに転換され、列車も電車からディーゼル車に変わり、社名も変更されました。車両は転換時に導入された自社発注の車両と、名鉄から購入したものがありました。
鹿島鉄道は、茨城県南部の霞ヶ浦沿いを、JR常磐線の石岡から鉾田までを結んでいました。最初は「鹿島参宮鉄道」という鉄道でしたが、のちに関東鉄道に統合され、のちに分離し鹿島鉄道となりました。電化はされておらず、列車は全てディーゼル車で、中には旧式の車両を改造した珍しい車両もありました。また、以前は自衛隊機への航空燃料の輸送も行われていました。この鹿島鉄道は大切な通学の足でもあるので、存続を願い、沿線の高校生が「かしてつ応援団」を結成しましたが、残念ながら廃止となってしまいました。
西鉄宮地岳線は、2月13日の記事にも登場しましたが、福岡市の貝塚から玄界灘に沿って津屋崎までを結ぶ路線です。貝塚では地下鉄と接続し、主要な通勤・生活路線となっています。列車は天神大牟田線で使用されていた車両の転属車で、中には貴重な旧型車もあります。利用者の減少などにより、西鉄新宮~津屋崎間は廃止となりましたが、それとは対照的に千早~西鉄香椎間は高架化されています。現在は路線名を「貝塚線」に改め、貝塚~西鉄新宮間を走っています。